薬膳の勉強をしている最中に出会う知らない単語や生薬をまとめました。
中医学は馴染みのない単語も多いので、迷った時の辞典となればと思います。
すこしずつ増やしていくので、一緒に勉強できればと思います。
生薬については、ある程度は見たことや聞いたことはあったけれどわからないものも多かったため、できれば写真をいれてまとめたいと思います。
中医学単語
あ
引火帰元(いんかきげん) 虚証によって発生した熱(虚火)を、腎を温めることで元に戻す作用
か
化痰(かたん) 痰湿を取り除く
瘧疾(ぎゃくしつ) 一定時間をおいて発熱し、寒けをおぼえる病気。マラリア。
さ
散結(さんけつ) 痰や瘀血の固まりや気の停滞による膨満感を消散させること
散寒通陽(さんかんつうよう) 寒邪を取り除き、陽気を通す。四肢や胸腹部の冷えを治療する
除満(じょまん) 膨満感を緩和する
清竅(せいきょう)身体上部にある目、鼻、口、耳の七つの竅(あな)を指す
生風動血(せいふうどうけつ) 火邪
生風 陰虚により体内で陽気が亢進し風を生じた状態で高熱・昏睡・四肢の痙攣などを起こす
動血 各種出血を起こす症状
清利頭目(せいりとうもく) 体内にこもった熱による頭痛や目の充血を改善する
顫動(せんどう) こまかくふるえ動くこと
た
調中(ちょうちゅう) 中焦(胃腸)を整える。和中。
調冲任(ちょうちゅうにん) 冲脈、任脈を整える 冲脈=衝脈で衝脈のほうが良く使われそう
盗汗(とうかん) 寝汗のこと。陰虚ででやすい。
透疹(とうしん) 発疹が出るべきところにすみやかに発疹を出させて治療する
な
軟堅(なんけん) 堅くなっているものを柔らかくする
は
配伍七情(はいごしちじょう) 食材、中薬の配合関係で生じる相須・相使・相殺・相畏・相悪・相反・単行の7つの関係のこと
糜爛(びらん) 皮膚や粘膜の表皮が欠損し、下部組織が露出した状態のこと
ま
未病(みびょう) 発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態
や
癰腫瘡瘍(ようしゅそうよう) おできのこと
陽明潮熱(ようめいちょうねつ) 日晡潮熱(にっぽちょうねつ)ともいう。
日晡とは午後3~5時の時間帯であり、この時間帯は足陽明胃経、手陽明大腸経の気が盛んになるた
め、この時間帯に発熱すること。
ら
理気和中(りきわちゅう) 気機の運行を改善し脾胃を整える
利咽(りいん) のどの調子を整える
わ
和中(わちゅう) 脾胃を整える
生薬図鑑
写真撮影場所 ☆1唐招提寺薬草園(2024.8)
あ
小茴香(ウイキョウ)
セリ科ウイキョウ属ウイキョウの成熟果実
温裏類
温 辛
温腎散寒、理気止痛、和胃止嘔
☆1
か
桔梗(キキョウ)
キキョウ科キキョウ属キキョウの根
化痰類
平 苦・辛
化痰軟堅、化瘀散結、制酸止痛
☆1
さ
た
丹参(タンジン)
シソ科アキギリ属タンジンの根
活血化類
微寒 苦
活血調経、涼血消廱、除煩安神、去瘀止痛
☆1
な
は
麦門冬(バクモンドウ)
キジカクシ科ジャノヒゲ属ジャノヒゲの塊根
補陰類
微寒 甘・微苦
養陰生津、潤肺清心
☆1
薄荷(ハッカ)
シソ科ハッカ属ハッカの葉および茎枝
辛涼解表類
涼 辛
疎散風熱、清利頭目、利咽透疹、疎肝解鬱
☆1
板藍根(バンランコン)
アブラナ科タイセイ属のタイセイ・ホソバタイセイ 、
およびキツネノマゴ科イセハナビ属のリュウキュウアイ、
またはタデ科イヌタデ属のアイなどの根
清熱解毒類
寒 苦
清熱解毒、涼血、利咽
☆1
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