中医薬膳師を目指し途中での自身の勉強をまとめています。
ニュアンスが間違えている箇所などもあるかと思いますので、参考までに。
長夏とは
本来、夏の終わりと初秋の大暑、立秋、処暑、白露の4つの節気間を言い、黄河流域では1年中で最も暑く、雨が多い季節。
雨が多い季節のこと。ということで、日本では梅雨にあてはめられることが多いです。
別の考えでは土用があてはめられ、こちらは立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間をさしていて、やはり季節の変わり目のゆらぎが多い時期ではあります。
五臓では脾の機能が盛んになるが、雨によって湿度が高くなり脾胃が疲れやすいです。また心配したり、思い悩んだりすることでも脾胃を傷めるので、できるだけ避けるようにしましょう。
邪気:湿邪
・陰に属する。陽気を傷つけ、気の流れを阻害する。下半身に侵入する。
・『重濁性』=体の重たい感じや分泌物の透明度が無くなる。
・『粘滞性』=分泌物がねばねばしたり、症状の慢性化、長期化がおこる。
五臓:脾
・運化(うんか)を司(つかさど)る
・統血(とうけつ)を司(つかさど)る
・四肢と筋肉を司(つかさど)る
・口に開竅(かいきょう)し、その華は唇にあらわれる
大事な作用は「運化」と「統血」
五味:甘
・緩急作用(痛みやけいれんを沈めたり、気持ちを落ち着かせる)
・補益作用(不足しているものを補う)
・和中作用(脾胃の働きを整える)
溜め込みやすいので、動かすような食材なども一緒に使う。湿も取り込みやすいので量には注意。
薬膳処方
「行気利湿」
「益気健脾」
「芳香化湿」
脾の運化を司る働きは暖かい環境でスムーズに働くため、温性で甘味の食材を摂るとよい。
甘味は湿が溜まりやすいので、辛味で動かすようにしたり、芳香類で気を巡らせたり湿をとるようにするとよい。
薬膳食材・中薬
「益気健脾」 穀類、肉類、いも類、大豆/大棗、山査子、山薬
「芳香化湿」 大葉、玉ねぎ、みかん、山椒/陳皮、薤白
「清熱解暑化湿」 そば、金針菜、緑豆/薄荷、ヨクイニン
「行気・利湿」 あずき、ハト麦、大根、にんにく/陳皮、玫瑰花
コメント