#3 長夏(梅雨)と薬膳

薬膳

まずみてね

中医薬膳師を目指し途中での自身の勉強をまとめています。
ニュアンスが間違えている箇所などもあるかと思いますので、参考までに。

長夏とは
本来、夏の終わりと初秋の大暑、立秋、処暑、白露の4つの節気間を言い、黄河流域では1年中で最も暑く、雨が多い季節
雨が多い季節のこと。ということで、日本では梅雨にあてはめられることが多いです。
別の考えでは土用があてはめられ、こちらは立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間をさしていて、やはり季節の変わり目のゆらぎが多い時期ではあります。
五臓では脾の機能が盛んになるが、雨によって湿度が高くなり脾胃が疲れやすいです。また心配したり、思い悩んだりすることでも脾胃を傷めるので、できるだけ避けるようにしましょう。

邪気:湿邪

 ・陰に属する。陽気を傷つけ、気の流れを阻害する。下半身に侵入する。
 ・『重濁性』=体の重たい感じや分泌物の透明度が無くなる。
 ・『粘滞性』=分泌物がねばねばしたり、症状の慢性化、長期化がおこる。

五臓:脾

 ・運化(うんか)を司(つかさど)る
 ・統血(とうけつ)を司(つかさど)る
 ・四肢と筋肉を司(つかさど)る
 ・口に開竅(かいきょう)し、その華は唇にあらわれる

大事な作用は「運化」と「統血」

五味:甘

 ・緩急作用(痛みやけいれんを沈めたり、気持ちを落ち着かせる)
 ・補益作用(不足しているものを補う)
 ・和中作用(脾胃の働きを整える)
溜め込みやすいので、動かすような食材なども一緒に使う。湿も取り込みやすいので量には注意。

薬膳処方

 「行気利湿」
 「益気健脾」
 「芳香化湿」

脾の運化を司る働きは暖かい環境でスムーズに働くため、温性で甘味の食材を摂るとよい。
甘味は湿が溜まりやすいので、辛味で動かすようにしたり、芳香類で気を巡らせたり湿をとるようにするとよい。

薬膳食材・中薬

「益気健脾」 穀類、肉類、いも類、大豆/大棗、山査子、山薬
「芳香化湿」 大葉、玉ねぎ、みかん、山椒/陳皮、薤白
「清熱解暑化湿」 そば、金針菜、緑豆/薄荷、ヨクイニン
「行気・利湿」 あずき、ハト麦、大根、にんにく/陳皮、玫瑰花

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