#8 薬膳と季節

薬膳

まず読んでね。

まぼろしびと
まぼろしびと

季節のまとめです。

季節のまとめ

邪気 : 風邪(ふうじゃ)
 ・陽に属する。軽くよく飛び、発散する。体の上半身を傷めやすい。
 ・『善行』=症状が非固定性。邪気が移動する。
 ・『数変』=病気の変化が速い。悪化する。
 ・『百病之長』といわれ、一年を通してあらわれ、他の邪気と一緒に侵入する。

まぼろしびと
まぼろしびと

「ふうじゃ」と「かぜ」は同じ字を使いますが、概念は違います。
とはいえ、一般的なかぜを思い浮かべるとふうじゃもイメージしやすいですね。

五臓 : 
 ・肝は疏泄(そせつ)を司る
 ・肝は血(けつ)を蔵(ぞう)す
 ・肝は筋(すじ)を司る
 ・肝は目に開竅し、その華はつめにある

五味 : 
・『収斂』=引き締まること。
 ・『固渋』=出過ぎるものを抑えること。
 ・『生津』=津液を生じる

梅雨

邪気 : 湿邪(しつじゃ)
 ・陰に属する。陽気を傷つけ、気の流れを阻害する。
 ・『重濁性』=体の重たい感じや分泌物の透明度が無くなる。
 ・『粘滞性』=痰がねばねばしたり、症状の慢性化、長期化がおこる。
 ・下降する。下半身に侵入するため、下痢や足がむくんだりする。

まぼろしびと
まぼろしびと

梅雨のじめじめした感じ。体が重くなる感じと食欲が落ちる感じがイメージできます。

五臓 : 
 ・脾は運化(うんか)を司る
 ・脾は統血(とうけつ)を司る
 ・脾は四肢、筋肉を司る
 ・脾は口に開竅し、その華は唇にある

五味 : 
 ・『補益』=虚弱を補う
 ・『和中』=脾胃を調和する
 ・『緩急』=痛みを和らげる

邪気 : 暑邪(しょじゃ)
 ・陽に属する
 ・『熱性』 日射病、熱射病など。
 ・発散の性質がある。汗が出やすい。
 ・気、津液を消耗する。のどの渇きやだるさなど。
 ・湿邪と結びつきやすい。

まぼろしびと
まぼろしびと

夏の暑い日をイメージできます。汗が出て、体力を奪われ、いらいらしやすくなる。
関東の夏は湿気が多くて、じめじめ暑いといわれますが、まさに湿邪を伴った暑邪ですね。

五臓 : 
 ・心は血脈(けつみゃく)を司る
 ・心は神志(しんし)を司る
 ・心は舌に開竅し、その華は顔にある

五味 : 
 ・『瀉下』=便通をよくする
 ・『燥湿』=湿を取り除く
 ・『清熱』=熱をさます
 ・『解毒』=体内の有害物質を無毒化する

邪気 : 燥邪(そうじゃ)
 ・陽に属する。
 ・『乾燥性』=津液が損傷されやすい。
 ・肺を傷めやすい。空咳や喘息などでやすい。

まぼろしびと
まぼろしびと

乾燥した季節。肌も体の中もからからになっているイメージ。

五臓 : 
 ・肺は呼吸と気を司る
 ・肺は宣発(せんぱつ)と粛降(しゅくこう)を司る
 ・肺は百脈(ひゃくみゃく)を朝(ちょう)ずる
 ・肺は鼻に開竅し、その華は皮毛にある

五味 : 
 ・『散寒』=寒さを取り除く
 ・『行気』=気を巡らせる
 ・『活血止痛』=血の流れをよくし、痛みをとめる

邪気 : 寒邪(かんじゃ)
 ・陰に属する
 ・『凝滞性』=身体が固くなりやすく、疼痛の症状がでる。
 ・『収引性』=身体が縮こまりやすくなる。

まぼろしびと
まぼろしびと

寒さで体を縮こませている様子がイメージできます。

五臓 : 
 ・腎は水液を司る
 ・腎は精を蔵し、成長・発育・生殖を司る
 ・腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通じる
 ・腎は耳・陰部に開竅し、その華は髪にある

五味 : 
 ・『軟堅』=堅いものをやわらげる
 ・『散結』=塊を解消する
 ・『瀉下』=便通をよくする

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